カテゴリー: つぶやき

Kunikoさんへの手紙 11 ガラスと血の海

Kunikoさん、
おじいさんと何があったの?
それはわたしには突然始まったかに見えた
ガラスは割れて 
部屋の中では割れたガラスが飛びかった
あなたは血だらけになりながら
やかんの熱湯をおじいさんにかけた
おじいさんは太ももに大火傷をしたんだったね
そこへ帰宅してきた叔父さんが
泣きじゃくってるわたしを抱きかかえて
自分の部屋の二階へ連れて行った
いつもははしごをのけて 
誰もいれないようにしている
自分の部屋に連れてった
泣く力も無くなった頃
叔父さんもこらえながら泣いていたのに気がついた
Kunikoさん、
あの日、わたしの手を引っ張って 
急いで歩いてってバスに乗った


わたしは
買ってもらったばかりの
小さな黒板を置いていったので
バスの中で取りに戻りたいって言った
バスからあがる土ぼこり
窓から見えるあの景色が目に焼き付いてる
緑は 相変わらず風に吹かれてなびいていた
あなたのところへ来る前も 
父と母の喧嘩をみた
母は左足首を怪我して 
そこから出た血が忘れられない
母が父の勢いに圧倒されて
側溝にすべって転んだ怪我だったけど
わたしのやめてと言う声は届かなかった
母がわたしの手を引いて
わたしを連れていこうと走ったことを
忘れなかったから 母を信じることができた 
父に止められたけどね
その父の気持ちもありがたかったけど 
あなたは 母がなにを見たと思う?
それでも母を責める気になるかな
でもいいよ 母が悪者でいれば
あの家族はまるくおさまる
わたしさえ黙ってればいい
妹達には伝えるには酷だね
父に伝えるのも酷だね 
穢らわしい血があなたに流れてると言った
義母にはもっと酷だね
このまま封印しておくね

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