カテゴリー: つぶやき

Kunikoさんへの手紙 19 白い骨

父は大声をあげて泣いたんだって
わたしは眠っていてわからなかった
あなたは木の箱に入ったわ
会ったこともない大人の人達がいっぱい来た
「かわいそうに」
そんな言葉がどこからか聞こえてきた
なんのことを言ってるのかわからなかった
わたしは涙が出なかった
悲しくもなかったし
なにが起こったのかなんてわからなかった
火葬場へ行って、ドンという音
父たちが、わたしに見せたほうがいいか相談してる
「死」をはっきりと見せた方がいいだろう
そんな会話が聞えてきた
父に抱っこされて小さな穴から覗かせられた
お棺が火に包まれて燃えている
ゴーという音と供に
とても怖かった あの中にあなたがいるなんて
今もあの光景は目に焼き付いてる
煙の色でよき人かそうでないかがわかると
火葬場の人は言っていた
骨の色で病気をしてたかどうかもわかると
やがて
出てきた骨を拾った
熱かった
あなたの骨は
きれいな白い色だったよ
4月4日
あなたの命日
その日はあなたの誕生日
52歳
わたしはもうすぐ二年生
あれは春休みの出来事だったのね

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