カテゴリー: poem

『飛行場』


ねぇ
飛行場が見えるわ
前にいつも行ってたのよ
お父さんと ふたりっきりでね
あたしね
引き出しにあった真っ赤な口紅つけてさ
なんか 歩いてると 
口元に 存在感があって
ただ
口をつぐんだだけでも
ほんの小さな風が 
口びるにさわってゆくのよ
ちょっぴりすまして 
散歩したっけ
いつも昼下がりだった
どこまでも続く原っぱ
石ころ 
長い影ぼうし
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