カテゴリー: つぶやき, lifeshot

雀たちとの会話


ある日の夕方
もうすぐ日が暮れそうなとき
自転車の鍵を落としたことに気づき
落としたであろう場所へ探しに行った

そこは資材置き場となった砂場
大体の見当をつけて探してみたが
見当たらない
鍵の重さで砂の中にもぐりこんで
とても探し出せそうも無いと諦め始めていた
鍵の部分を外して新しい鍵を買えばいい
そんなに高いものでもないし・・

もうちょっと探そうか、、どうしようか
迷いつつそれでも探していたら
「違う違う !」と声が聞こえてきたのだ

しかもそれは人の声ではない
びっくりして左斜め後ろの声が聞こえてきた方を見る

荒地に5mほどだろうか
あれは春先だったろうか
葉っぱもまだついていない枝の木に
たくさんの雀たちがとまっている
え゛っ?

同じ場所に手を出して探そうとしたら
やっぱり
一斉に
「違う!」と言うのだ

雀の鳴き声には違いないのだが
そう聞こえる

雀には聞こえない距離ではあるが
思わず「違うの?」
「じゃ、こっち?」と言いながら
少しずらして探そうとしたら
「もっと右!」と聞こえる

「えっ? もっとこっち」と言いながら右側を探そうとすると
「そうそう そうそう もっと」と聞こえる
だんだん探していくうちに、だんだん声は大きくなり
一斉に雀たちは鳴くのだ

このときの気持ちをどうあらわしたらいいだろう

このことをいずれ書こうと思っていたけど
どう書いたらいいのかわからずにいた
信じられない気持ちで雀たちと会話していたのだ
どうしてもそのように聞こえてくる雀たちの言葉

人の言葉ではないのだけれど、意味が直接響いてきていた
頭の中に凄い反響のように
雀たちがどっちなのかを
直接教えてくれるような妙な感覚
そして、一斉に「そこそこそこ!!!」
言われたところは見た目は何も見えない砂だけ
指を入れて探してみたら
鍵が出てきた

思わず後ろを振り返って
「ありがとう」と言ったが
良かったね~というニュアンスにも聞こえてきたが
雀たちの言葉はそのあと、
いつもの雀たち同志の私にはわからないおしゃべり調になって
わいわいと鳴いていた

喜んでくれてるのかな

だけど、どうして???
少しの間そこで呆然として
とにかく良かったと帰った
近くにもう一人一緒にいた人は
なにやら不思議な光景に見えてたそうだ
そうだよね
「こっち?」と独りごとを言いながら
探しているようにしか見えなかっただろう
興奮していたので
雀に助けてもらったのよと言ったが
半信半疑のような顔で「へぇ~」と言うだけだった
そりゃそう、、だよね
こんなこときっと
私だけじゃないと思うと思っている
別に二日酔いの後だったわけでもない(笑)
シラフであった

これを読んだあなたもそんなことがあるかもしれない
ということ

そんなことは
全く突然予想外に体験してしまうのだ
もう 十年ちょっと前の話です

今でもはっきりと覚えている感覚だけど
言葉として聞こえてきたのはこれっきり

このときの感覚を思い出すと・・
鳥たちや植物や木々や精霊たちとの交流は
直接的でわかりやすいものではないか、と思うのです

そうしょっちゅうできるものでもないのかもしれないけれど・・
人との会話は
ときに驚くほどピタリとくることもあるけれど
それはほんの一瞬で 珍しい奇跡のようでもあり
続くものでもなく・・
人との会話は難しい
そう思ってしまうのでした

自分にしょっている壁と
相手のしょっている壁が
あると 思うのです

だからこそ 難しいものでもあり
だからこそ、ピタリときたときは
ほんとうに ほんとうに
うれしいものですよね
えっ?
わたし・・
前世は雀だった ? (笑)

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