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Champion Jack Dupree /From New Orleans To Chicago

From New Orleans To Chicago
Champion Jack Dupree /From New Orleans To Chicago(’66)

1.Third Degree (Boyd)
2.T.V.Mama (Turner)
3.He Knows The Rules (MaCraklin)
4.Ain’t It A Shame (Johnson)
5.Ooh La-La (Trad)
6.(Going Down To) Big Leg Emma’s (Johnson)
7.Won’t Be A Fool No More (Mernweather)
8.Take It Slow And Easy (Johnson)
9.She’s All In My Life (Chapman)
10.Poor Poor Me (Jones)
11.Pigfoot And A Bottle Of Beer (Johnson)
12.Down The Valley (Hill)
13.Too Early In The Morning (Trad)
14.Shim-Sham-Shimmy (Johnson,Jones)
Produced by Mike Vernon
Champion Jack Dupree (Piano,Vo)
John Mayall (Harmonica)
Eric Clapton (Guitar)
Tony McPhee (Guitar)
Malcolm Pool (Bass)
Keef Hartley (Drums)
Bill Shortt (Washborad)


これがキーフ・ハートレイの自伝の本
「ブリックヤード・ブルース」に書かれていた
クラプトンが入ったチャンピオン・ジャック・デュプリーのアルバム
渋い! 渋いっす
クラプトンは、プレッシャーと人から絶えず注目されるのを
避けるためにギリシャにいたが地元のプロモーターの手で
ほとんど軟禁状態なのでギリシャのミュージシャンから
カンパしてもらってロンドンに逃げ帰ってきた。
レスポールサンバーストを置き去りにして着のみ着のままの姿。
お金を稼ぐために急遽このセッションに参加したのであった。
チャンピオンジャックは演奏を演りなおすたびに
違うヴァージョンの演奏をしたりしてプロデューサーの支持に従わない。
曲に入る前にしゃべる物語がキーフ曰く
「脳天ブチ破れるくらいオモシレー」のだそうだ。
キーフはジャックはピアノの才能無くてもコメディアンで
充分食べていけると確信したのだそうだ(笑)。
ジャックの人生はとんでもなくしんどいものだった。
そこにブルースメンに共通する底無しの快楽主義が張り付いてる。
子供の頃両親を亡くし、
KKKに家を焼かれ孤児として生きてきたジャック。
牧師さんからピアノの基礎を教えてもらって、
やがて地元のミュージシャンに可愛がられて
自分のスタイルを作っていった。
そして、プロのボクサーとなってチャンピオンになった。
ピアノに戻って40年に徴兵され、45年まで日本の捕虜生活。
人種問題のトラウマから迫害をいつも恐れて
街から街へ流れ歩いたジャック。
66年、イングランドに定住していたジャックにキーフは出会い、
レコーディングに誘われ、
ホンモノのブルースレコ初参加にキーフは燃える。
キーフ・ハートレイはクラプトンとのセッションにドキドキしたそうだ。
ところがやがて空気がピリピリし始める
録りなおしのたびに小節を勝手に接ぎ足してしまう
ジャックの癖にエリックはイライラし始め、
「あのオッサン(ジャックのこと)、12小節でキチンと決めねぇなら、
このギター、頭に巻き付けたろーか!」と
言っていたときもあったそうだ(ジョーク半分)。
エリックはなんとかキレないように仕事をこなしてたらしいけど、
ヘッドフォン越しに聴こえるギターは嘘みたいに
素晴らしかったとキーフは書いている。
トニーはリラックスしている中でその場のノリに合わせるタイプで、
クラプトンはキチンと構成を立ててアプローチするタイプらしい。
トニーはスタジオを出るとき、
「俺のギターはまるごと消されちまうに決まってる。
エリックが登場しちゃな。」と言っていたらしいが、
実はクラプトンのギターで使われたのは
アルバムの最初と最後の2曲だけになった。
確かにすぐクラプトンのギターだとわかる曲です
すぐにギターの冴えがわかる。
ただ、このアルバムではキーフも言っているように、
ギターを前面に出すような曲ではないので、
クラプトンの入ったギターは2曲だけになったようです。
キーフは「トニーのリード・ギターのスキルは
別に表に出て目立ってるわけじゃねぇんだが、
絶妙っていうか、技ありの渋いギターが決まっている」と言っているが、
12.Down The Valley が特にそう感じられ、
私はこの曲がこのアルバムの中で一番好きです
とても味わいがあるトロリとしたブルーズと
ギターのメロディが実に周囲と溶け込んでいる。
暖かくて渋いジャックの歌とのコラボレーション
心なしか、キーフは緊張気味というか、
音の一つひとつに気を使ってるように感じます
キーフからのこのアルバムのコメント

T.V.Mama 、Ain’t It A Shame なんかは、
ジャックの昔の音のスタイルブルース。
後者にはトニーのラブリーなアコースティック
・ギターのボトルネックがフィーチャー。
He Knows The Rules は
暴走列車が引き留められるみてぇな感じで、
Pigfoot And A Bottle Of Beer は聴く度に笑っちまうね。
なんせクレイジーなインプロヴィゼーションから
生まれた曲なんでね。
エリックのファズ・リードがキレて、
ジョン・メイオールが味のあるハープを聴かせる、
Shim-Sham-Shimmy はホットなジャンプ・ナンバーだ。
この曲をジャックがえらく気にいっているとは想わなかったんで、
ジャックにこれからもバックを演ってくれと
頭を下げられるときにはビビッちまったね、
ジャックの頭の中にはエリックとジョンも
一緒にってことだったんだろうけど、
結局、アートウッズが何度かジャックの
バック・バンド演ることになって、
その年の暮れに、実際、何度かやったんだが、
一秒も無駄な時間がなかったほど、楽しめたよ。

このあと、キーフはChampion Jack Dupree /Scooby Dooby Doo に参加します

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