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村上春樹「風の歌を聴け」を読んで

気になりつつもたしか一冊も彼の本を読んだことがない
処女作であり、Keityさんお薦めの中の一冊として
まずこの著書から読んでみた
話題の新刊『1Q84』は 
彼の独特さをある程度掴んでから読みたいので、
もうしばらく後になる。
風の歌を聴け (講談社文庫) (文庫)
4061317776
「どんよりした曇り空の下に、ぼんやり佇んでいる。」
これが村上春樹氏処女作の読後感
常に客観的で感情的になる部分なんてひとかけらも無い
21歳なのにすでに悟ってるような雰囲気を醸し
人をバカにしたような・・という
主人公の態度がそのまま読者に投げかけられたようにさえも感じられた。
だけどそれだけならたぶん心に残らない
読後なんだったんだろう、と思ってから
じわじわと拡がってくるものがある
言葉にできないもどかしさを言葉にする表現力・・なのだろうか
なんだかわからないものに
じわじわと圧倒されてくる
この妙な感覚 これが村上春樹氏の味(?)なのだろうか
だとしたらなんとも奇妙な魅力

君は宇宙空間で時がどんな風に流れるか知っているのかい?
誰にも知ってることを書いて、いったい何の意味がある?

と架空の小説家ハートフィールドの言葉の引用として書かれてる
『風の歌を聴け』という題名から想像してたのは、
爽やかなはっきりしたわかりやすい清清しい空気だったのだけど
だいぶ違っていたことに正直面食らった。
この言葉がたぶん、この題名と書きたい骨子だ、と思った。

印象に残った言葉の場面のメモ

「完璧な文章などというものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」
(主人公が知りあった作家の言葉)
まるで橋を渡るように音を立てて僕の上を通り過ぎ、そして二度と戻ってはこなかった。
20代最後に語る 自己療養の試みとして文章を書くこと
母親が死んだとき、ビルの屋上から飛び降りて死んだ
ハートフィールドの墓参りで締めくくる。
墓碑に刻まれたニーチェの言葉
「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか。」
ラジオDJからリスナーに語りかけた言葉を太字で「僕は・君たちが。好きだ」
たぶんまたもう一度読んでみたくなる本だ

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村上春樹「風の歌を聴け」を読んで” への4件のフィードバック

  1. やっぱり、最初から順番に読むのがいいんでしょうね、村上ワールドを理解するには。
    僕は3作目の「羊をめぐる冒険」から読み始めたので、登場人物がなかなか理解できませんでした。
    初期の短編も好きなんですが、「ダンス・ダンス・ダンス」あたりから読めなくなっちゃいました。
    なんでかな。

  2. W村上は食わず嫌いのような感じで読んでないんですよねぇ。

  3. 自分の場合、趣向が偏っているので、一度村上春樹作品は読んだほうがいいかな。。
    と思いつつもまだ一度も読んだことがありませぬ。
    いきなり1Q84じゃないほうがいいのかぁ。

  4. あとは「ベストセラーは読まない」ってヘソマガリなせいもありますw

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