カテゴリー: つぶやき

みえないすさみの蔓延

躰によい天然水といつわって、弁舌さわやかに悪い水をくばりあるくのが政治ではないか。
どのみちすぐにはバレやしない。バレたらいくらでもいいわけすればいい。

善にせよ悪にせよ、水は透明である。すさみは透明にひろがるから眼には見えない。
悪水をくばる当人も、そのうちおのれのすさみに気がつかなくなる。
みんながすさめば、すさみはないも同然だ。

— 河北新報「水の透視画法」- 辺見 庸 “おいしい水 すさみひろがりゆく”より

辺見氏による、ある日常の心にひっかかった出来事から、
政治家に例えられた「すさみ」の描写のひとこま。

一人ひとりの「すさみ」を問われたように思い、ギクッとしつつ背筋も凍っていく。

「ないのも当然」となり、そうでない人物が責められる社会は
案外身近に起きていると思うから。

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