カテゴリー: つぶやき, lifeshot

貧困と自殺 インターネットとリアルの狭間

「日本一才能のない漫画家志望(死亡)」の最後の記事: 古田雄介のブログを読んだ。
『死とインターネット』という難しくも繊細なテーマ 
ブログの記事をかいつまんだ紹介に思わず引きこまれた。
読み込んだんだろうなぁと思わせる深い考察を、
リズミカルに短い言葉でさらりと書いてしまう古田さんの独特さ。
その言葉の使い方感覚が読む側の脳内に入り込み
問いかけられるような鋭さがある。

「日本一才能のない漫画家志望(死亡)」
ネットに残された故人のメッセージとして、衝撃的なブログだった。

気になって読み始めたら止まらなくなった。

最初の数日分を読んだだけで悲しくて泣いてしまう。
なぜ、どうにかできなかったのという思いにかられて
このままではわたし自身メンタル的にもよくない。
中途半端にかかわるより しっかり向き合ったほうがいいと判断し
それでも時々躊躇しながら、結局ブログ立ちあげまで遡って読んでいた。
とはいえ、だいぶ飛ばして全てを見たわけではない。
このように遡ってまで読むブログはほとんどなかった。

ブログ立ちあげが 2007年10月24日 格差社会
自分がワーキングプアーになるまで(その1)
2007年10月25日 ワーキングプアへの道(その2)
2007年10月26日 ワーキングプアへの道 中学校時代のこと
2007年10月27日 中学校のこと その2

そして…一番最後の日の日記に再び戻る
「街の灯り見てると切ない」 本当にこの日の日記は
圧倒されて忘れることができなくなる。
灯火

父親の仕事が無くなったこと、
アシスタントの仕事がきつすぎて思考する余裕が奪われたのが
大きかったのだろうか。
家も立ち退かなければならないと書かれてた。
2007年11月17日には差し押さえ通知があったと書かれてた。

生活保護を申請できなかったのだろうか。
生活保護についても調べて書いてた記事があったけれど、
もう申請する気力も無かったのかなぁ。
なにがなんでも生きていこうという気力がなければできないほど、
敷居が高かったのかもしれない。

前から思うことなのだけど、だいたい生活に困窮する場合、
なぜその足で直接市役所まで行かなければならないのだろう。
歩いて行ける距離にある人ばかりじゃないでしょう。
110番や119番の連絡ができるように、同じ町内の民生委員などに
電話一本ですぐ連絡できるような環境だったら随分違ってくるんじゃないだろうか。
そうしたアイデアは検討されることもないのだろうか。

どうか ベーシックインカム(生存権)の導入を !!
弱肉強食の足の引っ張り合いをして
サバイバルをするような下品な社会は 人として必要ない。
wikipediaには 国内でベーシックインカム導入を
マニフェストに盛り込んでいる政党は新党日本と緑の党と書いてあった。

閑話休題

氏ムシメさんの公開されたこの日記は、わたしの心にもしっかり刻まれたよ。
写真がときどきアップされており、動画も2008年に数本出していて
どんな話し方をしてどんな感じの人なのかもわかったのも大きいかも。
ほんとに結構包み隠さない個人の日記。
でも、ほんとうのところは、きっと言葉に出していない。
常に読む人を意識してるから、核心部分は書いてないと思う。

ここまで生活が困窮にならなければきっと今もお元気だったろうにと思うと、
本当に悔しさでいっぱいになります。
わたしはどうしてもこの氏ムシメさんは生きたかったんだろうと思えてならない。

見ず知らずの誰かのブログを読んで
こんなに泣いたのは初めてです。
これからもまた突然思い出しては泣いてしまいそう。

最後の日、お母さんとどんな会話をしたのかな。
お母さんは「ごめんね。」と言ったのかな。
母親はどんな気持ちだったのかな…。

供養のようにひととおり目を通し終えたあと、検索して見つけた記事。
そこに、友人から寄せられたあたたかいコメントがあった。
氏ムシメさんへの気遣い、悲しんでくれる友人の存在があった。

今の自分にできること | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ
自殺した氏ムシメさんに捧げる本 | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ
「ピリ辛ホルモン炒め」を見ると彼を思い出す | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ
自殺をしようとしている方へ | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ
守られなかった約束 | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ

氏ムシメとは (ウジムシメとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

ご冥福をお祈りします

追記: なんと松本氏から ここの記事について感想を書いていただきました。 ありがとうございます(*^^)
     恐縮しつつ同時にどれほどムシメさんに寄り添ってらしたのかが伝わってきたのでした。
     少しうれしい……自殺の話 | 売れっ子プロ作家 松本肇 のブログ

ここに書いて気持ちの整理をと思って書いたのですが、思ったよりこのようなことを書くのは難しいですね。
なんだか中途半端なかんじに書いてしまった感があります。
思ったことが言葉にならない。
言葉にするなら、何かもっとあった気がする。
書いてしまってもまだムシメさんのことを考え涙ぐんでしまうのでした。

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