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2020年春夏 観たドラマ(後日追記)


『おカネの切れ目が恋のはじまり』

三浦春馬さん、7月18日永眠。

単なるラブコメかと観るつもりがなかったけど、
春馬さんの遺作ということで見始めた。

ストイックな生活の玲子に興味が出て、
その綻びの開示に面白さが拍車をかけ夢中になった。

ドラマの春馬さんの笑顔を見てると、
亡くなったのはウソかもと思わせるほど楽しいドラマになってた。

元気な春馬さんを見ていられるひと時だった。

でも、最終回の最初にチラッと出てから
出てこないことに気づいてくる。
実は番組のことをネットでよく調べもせずに見始めたので、
最後まで撮れたのかどうか知らない。
それとも公式発表してなかったのかな。

とにかく見てるうちにドラマの中のスタッフの様子が
明らかに違ってるように見えて不安になってきた。

なんだかセリフが皆、亡くなった春馬さんに向けて言ってるように聞こえてくる。

そう思えてきたとき、母親役のキムラ緑子さんの
「慶ちゃん、ママはいつだって慶ちゃんの一番のファンだからね。」
このセリフですでにスタッフ一人ひとりからのメッセージになっているドラマになってると確信して、涙が溢れた。
セリフの奥の気持ちが直接響いてくるよう。

ドラマの役者の気持ちに乗って吐かれるセリフが、
リアルな視聴者の気持ちとリンクしてくる。

そこからもう、泣きながら観た。

と同時に、
ニュースでしか知らずまだ信じられない、
受け入れられずにいたことにも気づかされる。

このドラマを観ることによって、
三浦春馬さんを、一視聴者としても一緒に
お送りした気持ちになれたのだと思う。

こんなドラマなんて、あったでしょうか。

なんて温かいドラマだったんだろう。

この春から夏にかけて観たドラマは、
このカネ恋がダントツで他のドラマがかすんでしまいました。

(追記:このドラマについて絶賛されてるんだろうと思って調べてみたら、
制作側から韓国目線の嫌がらせがあったという疑惑がささやかれてる。
かなり複雑な気分になる。ほんとのところどうなんだろう。)

『MIU404』、
2018年のドラマ『アンナチュラル』の主要スタッフが再結集して制作された、野木亜紀子オリジナル脚本ということで、迷うことなく観た。
なんと『アンナチュラル』のキャストがちょこちょこ出演してきたサプライズはうれしかった。話の構造もキャストの演技も申し分なしに面白かった。

『BG~身辺警護人~ 第2シリーズ』
最初のシリーズの面白さには及ばずだったけど最後まで観た。

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』
薬剤師のファンタジーなのだと自分に言い聞かせながら観てたけど、
あまりにこれはとだんだん腹が立ってしまった。詳しく書きたくもない。

『SUITS/スーツ2』
これも1の方が面白かった。
まだ最終回観てないけど、内部闘争、権力闘争、内輪もめのドラマは面白くないなぁ。

『エール』
とりあえず観てるという感じで、どうにも違和感が拭えない。
今の時代に合わせるのは仕方無いのだろうけれどと思える場面があって引っ掛かってしまった。
これはこれと思って観たほうがよさそう。

クリスチャンに対して見張られることがあったのかと驚いた
(これは事実だったらしい)。

純粋に信仰する人にとっては生きにくいことだったろう。

〈下記追記〉

キリスト教を国内に広めた宣教師。
戦国時代、日本の精神を乗っ取る目的だったと最近ドキュメンタリーを観て知った。

キリスト教伝来の歴史的背景は知る必要があると思う。
とはいえ純粋に信仰する宣教師もいてそれをうまく利用され、
その宣教師を信じた人たちが集まっていたのかもしれない。
神と人との間に絶対的な距離があっても、
人と人との間の身分を超え差別が無い教えは相当魅力的だっただろう。
あぁ…。血塗られたキリスト教。罪深い。


いずれ信仰そのものの受け取り方はもっと変化していくのだろう。

これを書いたあとの『エール』
急に面白くなってきた。
吟の夫がラーメン屋で働き始めたあたりからだ。
(そこまでの違和感とは、一言でいうと優等生的な演出が気持ち悪かった。
今の時代に寄り添ってて男尊女卑なんてなかったみたいで。)

そして池田二郎の「夜更けの街」の詩にグッと持っていかれてしまった。
味のある北村有起哉さんの演技が言葉以上のものを伝えてきた。
“他人は裏切るから信用できない”という台詞で惹きつけられ、
” 本当に縁があるんだったら
じたばたしなくてもいずれまた繋がる ” で元気が湧いてくる。

「夜更けの街」

1.
暗い酒場の ダイスのかげに
ひょいとのぞいた 地獄の顔よ
煙り吹きかけ 笑ってみたが
心寂しや 何処かのすみで
すすり泣くよな 胡弓のひびき

2.
街の夜更けの 三日月さまに
無理に叫んだ あくたれ口も
にがい煙草の 煙りのせいか
むせび泣くよに 窓辺に寄れば
どこで鳴るのか マリアの鐘よ

3.
若い血潮の 描いた道が
悪い夢なら 若気のいたり
白い野バラの 花咲く道に
俺も生きたや 命のかぎり

そして「栄冠は君に輝く」を歌う久志に震えた。
ああよかったと安堵した。


” 雲は湧き 光あふれて 天高く 純白の球
今日ぞ飛ぶ 若人よ いざ まなじりは歓呼に応え
いさぎよし ほほえむ希望 ああ 栄冠は君に輝く”

『半沢直樹』
あまりに話題になってたので、最終回だけ観た。
なるほど面白かった。最終回だけでおなか一杯。